退職をする時、これまでお世話になった同僚や上司に御礼の言葉を述べる機会があることと思います。
ただ、かしこまった場所での挨拶は緊張してしまいますよね。

み、み、皆様・・・。
この「退職時、社内全体への挨拶」はどうすればいいのでしょうか? ここでは感謝の気持ちを伝えながら、なおかつ失礼のない挨拶をご紹介します。
退職時、社内全体への挨拶は事前に準備しよう
退職時に、社内全体へ挨拶をする機会があると思います。
朝礼なのか、昼休みなのか、また終礼なのかは会社により異なることと思いますが、退職時に社内全体へ挨拶はほぼあると考えてよいでしょう。
普段とは違い、大勢の人から注視されるような状況の中で、自分の言葉でしっかりと想いを伝えることは少々難しいことですよね。なので、退職時の社内全体への挨拶は、事前に準備しておきましょう。

少々どころか・・。
社内全体への退職の挨拶で押さえておきたい3つのポイント

社内全体への退職の挨拶は、事前に準備しておくと、当日頭が真っ白になってしまうことは避けられるでしょう。
けれども、退職の挨拶を実際はどのようなかたちですべきか分からないという人も多いのではないでしょうか。
無理もありません、退職はあなたの人生のなかでそうそうおきるものではなく他の大勢の社員より注視されておこなう挨拶に慣れておられるかたなどはいないでしょう。
でもご安心を、ここでは社内全体への退職の挨拶をする際、押さえておきたい3つのポイントをまとめています。
退職の挨拶は簡潔に
あなたにとっては、一生に幾度とない大きな決断だとしても、周りの人にとっては案外関係のないことだったりします。
悲しいですが、世の中ってそんなものですよね。

うっ!
ですから、退職の挨拶をするときにも、周りの人たちは勤務中であることを気遣って、簡潔に済ませるようにしましょう。
感謝の気持ちを伝える
これまでお世話になった方々に対して、感謝の気持ちを忘れてはいけません。
会社に不満を抱き、退社をしていく人もいるでしょうが、少なからず会社や同僚にお世話になっていることは間違いありません。
社内全体への退職の挨拶をする際には、感謝の気持ちがしっかりと伝わるように言葉を選んでいきましょう。
例えば、こんな感じ↓
・本当にお世話になりました。
・たくさんのことを教えて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
・皆さんのお陰で、◯年という長い間、働き続けることができました。
辞める本人は色んな想いがあるでしょうが、気持ちよく退社するためにも感謝の気持ちを伝えましょう。

最後が肝心ってことね。
会社や一緒に働いてきた人のことを否定しない
退職理由は、人それぞれです。
不満が募って、どうしても辞めたくて辞める人、また辞めたくはないのに、家庭の事情で辞めることになってしまった人などなど。
どのような理由があったとしても、社内全体への退職の挨拶時に、会社や個人を否定するのはひかえましょう。

「この会社で働くメリットがあるのかと・・。」
立つ鳥、後を濁さずということわざのように、引き際は美しくをベースにして、退職の挨拶を考えてくださいね。
【例文】退職時、社内全体への挨拶

要点を押さえたところで、社内全体への挨拶の例文を見ていくことにしましょう。
あくまで例文ですので挨拶を考える際には現在のご自身の職場環境に置きかえてアレンジしてみてください。
退職時、社内全体への挨拶例文その1
皆様、本日はお忙しいところ、お時間を頂きまして、誠にありがとうございます。
私事で大変恐縮でございますが、このたび一身上の都合により退職することになりました。
皆様には右も左も分からない入社1年目からこれまで、とても丁寧にご指導して頂き、心より感謝申し上げます。
充実した会社での生活を送ることができたのも、皆様のおかげと心から思っております。 これからは、私が担当していた業務は、◯◯さんに引き継いで頂くことになっております。
最後に◯年間、本当にありがとうございました。皆様のご活躍を、心からお祈り申し上げます。
退職時、社内全体への挨拶例文その2
皆様、本日はお忙しいところ、お時間を頂きまして、誠にありがとうございます。
このたび、〇年間務めさせていただいた会社を離れることとなりました。
入社当時は直属の上司であり、現在は専務の○○さんをはじめ、本当に多くの方々に世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。
かけがえのない時間を過ごすことができたのも、皆様のおかげと心から思っております。
明日からは、新しい人生を始めることになりますが、この会社で育てて頂いた御恩は終生忘れはいたしません。
最後に◯年間、本当にありがとうございました。皆様のご活躍を、心からお祈り申し上げます。
退職時の社内全体への挨拶…頭が真っ白になる原因、なりやすいタイプは?
退職時に社内全体に挨拶をするのは誰もが通る避けられない道ですが、決して長い時間ではないはずなのになぜこんなにも緊張してしまうのかと感じますよね。
退職時の社内全体への挨拶に緊張してしまう原因、緊張しやすいタイプを把握しておけば、気持ちを落ち着かせる工夫やアイディアがイメージできるようになるはず。
ここでは退職時の社内全体への挨拶で緊張する原因、そうなりがちなタイプとそれぞれの理由をまとめてみました。
準備不足や挨拶の内容に不安があるから
退職時の挨拶は最初で最後、長い仕事人生の中ではほんの一部の出来事ですが、こうも緊張が強まってしまうのは、
・準備不足によるもの
・挨拶の内容が不安
といった原因があるのかもしれません。
退職時に社内全体への挨拶をする際は、退職を決め報告した時点であれこれとシミュレーションしたり、好印象で感謝・思い出が伝わる挨拶内容を考えるもの。
ですが、挨拶内容に関する考案や準備が十分でないと、本番が近付くにつれて緊張がマックス、伝えたいことを上手く伝えられないといったトラブルになることがあります。
逆に、退職時に社内への挨拶内容を考案・決定していたとしても、
「こんな伝え方、ニュアンスで大丈夫なのかな…?」
という不安があると、どうしても内容に自信が持てず不安や緊張が強まりやすくなるのです。
実践不足によるもの
退職時の社内全体への挨拶で頭の中が真っ白になりそうで不安、その原因はもしかすると、
「みんなの前で発表、スピーチをする機会が少ない実践不足」
が影響しているのかもしれません。
普段からプレゼンやミーティングなどで、会社の大勢の人の前で発表や報告、スピーチをする経験がある場合は、実践が多い分そこまで緊張せずペースを保つことができます。
ですが上記のような実践経験が少ない、慣れていない方の場合は、スムーズで好印象、感謝やいろいろな思い出が伝わるエピソードを組み立てるのが難しく、余計に緊張することがあるのです。
退職理由が関係している?
退職時に社内全体への挨拶で頭の中が真っ白になってしまうのは、
「円満ではない退職理由」
が関係しているのかもしれません。
職場の人間関係の問題や仕事・職場が合わないといった「自分の都合による退職」の場合は、円満ではない部分もあるため引け目や気まずさを感じてしまうことが…。
そして引け目や気まずさを感じている中で、社内全体に向けた挨拶をするのは緊張、不安、プレッシャーといろいろな感情が出てしまうため頭の中が真っ白になりやすいのです…。
退職時の社内全体への挨拶。落ち着いて挨拶できる3つのポイント
退職時の社内全体への挨拶で頭が真っ白になるのではないかと不安になってしまったら、挨拶内容の考案といった準備をしっかり整えておくことが重要。
ここでは退職時の社内全体への挨拶で、過度に緊張せずスムーズに終わらせて安心・すっきり感につなげる、3つのポイントをわかりやすくご紹介します。
ポイントその①早いうちから準備を始める
退職時の挨拶で頭が真っ白にならず、落ち着いて挨拶するためには一にも二にも準備が絶対的に必要。
退職を決め、上司やまわりに報告したタイミングから、すぐに社内全体へ伝える挨拶の内容を考えておきましょう。
準備が早いほどにギリギリになって慌てて挨拶文を考え、余計にパニック状態になるのを防ぐことができますよ。
ポイント②「誰もが通る道」と腹を決める
社内全体に伝える挨拶がスムーズにいくか心配でならない時は、気持ちを強く持つことも乗り切るポイントに。
そもそもどんなビジネスパーソンでも、会社を退職する際は社内全体へ向けた挨拶をすることが通常で、避けては通れない道。
そして緊張している自分をネタに、「挨拶時は頭が真っ白になってしまいそうです…」と世間話のように伝えておくと、まわりも笑い飛ばしてくれて緊張が和らぐはず。
誰にでもある基本的なことなのだと気持ちを強く持って、好印象・感謝の気持ちが伝わる内容を考えておけば、当日もそこまでの緊張は感じなくなるはずですよ。
ポイント③挨拶が終わった後のご褒美や楽しみを準備しておく
退職時の社内全体への挨拶で頭の中が真っ白にならないようにするには、
「挨拶が終わった後のご褒美・楽しみを準備しておく」
という工夫もおすすめ!
退職時に社内全体に伝える挨拶は、あれこれと内容を考えたり日頃の業務にプラス他にもしなければならないことがたくさんあって、心身ともに疲弊した状態。
社内全体への退職の挨拶が終わってホッとひと息つくためにも、
・美味しいものを食べる
・友人やパートナーとお出かけする
・ゆっくりダラダラと過ごす
・趣味を楽しむ自分だけの時間を満喫する
といった、これまでの頑張った自分へのご褒美を用意しておきましょう。
そんな楽しみや自分へのご褒美が、退職における社内全体への挨拶の緊張・不安・プレッシャーをなくし、気持ちで乗り切ることにつながるはずですよ。
~おわりに~

今回は「退職時、社内全体への挨拶」というテーマでお話をしました。
たくさんの人の前で、何を話したらよいのかわからなくなってしまうという人も少なくありません。
だからこそ、今回お話ししたポイントをふまえて、事前に準備しておきましょう。
色んな感情が脳裏に駆け巡るでしょうが、退職時の合言葉は「立つ鳥、後を濁さず」です! お世話になった会社ですから、最後はしっかりと感謝の気持ちを表して、退職時の挨拶としましょう。

感謝を全面に!