
な、なんで知ってるの!
退職の報告のタイミングや相手を間違うと、退職に関する良からぬ噂が広まる恐れがあります。
人の噂は恐ろしいもので、退職理由や時期などが一人歩きしてしまうこともあり、気持ちよく退職できる環境ではなくなってしまいます。
そこで今回は「退職の噂が広まると、こんなデメリットがある!」というテーマを中心に、正しい退職報告の方法などをお話していきます。
退職の噂が広まると、こんなデメリットがある!

できるだけスマートに、退職したいものですよね。
良い噂なら喜んでですが、あまり良くない噂が広まるのは嬉しくないですよね。
退職の噂が勝手に広まるのは、間違いなくデメリットが多いです。さて、どのようなデメリットがあるのかを確認していきましょう。
直属の上司に伝える前に、バレてしまう恐れがある
直属の上司に退職の意向を伝える前に、仲の良い同僚や同じプロジェクトチームの部下に「退職するつもりです」と伝えてしまうのは、あまりにもリスクが大きいです。
なぜなら退職という大切なことは、きちんと順番を守って「直属の上司」に伝えるのが社会人としてのルールであり、マナーです。
万が一、退職の意向を直属の上司より先に伝えていた人から噂が広まり、あなたが伝える前に他の人から真っ先に報告すべき直属の上司に伝わってしまったらどうなるでしょうか?
「○○くん、ちょっといいかな。△△さんから、君がうちの会社を辞めるもりだと聞いたのだが・・・本当かな?」
と、呼び出されて聞かれるかもしれません。
直属の上司の立場にしてみれば、本人ではなく他の人から聞いてしまうのというのは、自分がないがしろにされているようで・・・あまり良い気分はしないでしょう。
退職の噂が広まるほどに、直属の上司に伝える前にバレてしまうリスクも高まってしまうので、注意するようにして下さい。
どんなに口の堅い人でも、悪気なくポロッと言ってしまう恐れがありますので、絶対に自分の口で伝えた方が良いと思う人には、早めに報告をしておきましょう。

なにかとよくしてくれた上司なのに!と後悔・・。
勝手に退職理由を詮索される
退職の噂が広まると、勝手に退職理由を詮索される恐れも少なくありません。
「人間関係のトラブルでもあったのかな?」
「キャリアップするつもりなんじゃないの?」
など、人は好き勝手なことを言いがちですよね。
あなたの本当の気持ちが例えそうではなくても、噂が広まることで、ウソが真実になってしまうという、なんとも困った状況が出来上がってしまうのです。
また不思議なことに、人って他人のことになると、プラスではなくマイナスの方向に考えてしまう傾向があるので、良からぬ噂が独り歩きしてしまいがちです。
勝手に退職理由を詮索されて噂が広がるのが嫌なら、あまり気軽に退職という言葉を口にしないことをおすすめします。

そうね、言いませんとも。
周囲のモチベーションが下がる
退職の噂が一人歩きしてしまうと、周囲のモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
「この人、会社を辞めるのかな?続けるのかな?」
という疑念を抱きながら、一緒に働くのって意外と複雑ですよね。
退職するとハッキリ聞いているよりも、退職するかどうかわからないという状況の方が、接し方が難しい時があります。
あなたが退職するという事実が公になる前に退職の噂が広がると、一緒に働くメンバーのモチベーションが下がってしまう恐れは十分に考えられます。
「え・・・○○さんって、こんな忙しい時期に辞めちゃうの?」
と周りから批判が生まれて、退職しようと思っていた時期に会社を辞めることができなくなってしまう恐れもあります。
ですから、直属の上司にはきちんと報告をして、周囲に漏らさないようにするのが一番です。

周りにあきれられて辞めてくなんて最悪~!
居づらくなって業務の支障になる
退職のウワサは、ほとんどが自分自身・まわりにとってもマイナスな内容が相場…。
ウワサのターゲットにされてしまうと、ビクビク・オドオドとしてしまってパフォーマンスを十分に発揮できずに仕事をするため、業務の支障になってしまいます。
そんなときに限ってミスをしてしまうこともあり、ますます職場に居づらくなってい後味の悪い退職になることが…。
上記のような影響を避けるためにも、退職を決めた後はすぐに円満に去れる準備、引継ぎをしておく必要があるのです。
転職の悪影響になることが
円満に退職できなかったり、ウワサが広まって会社に居づらいといった影響があると、転職活動がスムーズにならないリスクがあります。
この理由は、ウワサのターゲットにされた精神的な負担・ショックが、次の退職活動に気持ちが向かなくなってしまうため。
また、同じような業界に転職を考えた際も、世間の狭さから悪いウワサが広まってスムーズな転職の支障になることが否定できないのです…。
正しい退職報告の方法


それでは「退職願」をしたためて上司に・・。
ここまで、退職の噂が広まった時のデメリットについてお話をしました。どんなに親しい同僚でも、退職報告を100パーセント黙っていてくれるとは限りません。
しかしながら、退職の噂が勝手に広がってしまうのも避けたいところですよね。ですから、同僚や同期などの周囲に早めに退職報告をしたいのであれば、直属の上司にも早めに報告をすることをおすすめします。
直属の上司に退職を相談する時点では「退職願」を持参して、また退職日も空白の状態で提出するのが礼儀です。あくまでも相談する姿勢をみせた方が、退職者としての印象が良いでしょう。
気持ちよく退職することができるかどうかは、実は自分の行動次第でもあるということです。
円満に退職するために!必要な準備と伝え方、注意点を解説
退職を決めてからまだ報告する前にウワサが広まってしまうのは、イメージしていた以上にたくさんの悪影響があるんですね…。
そんな事態になると会社に居づらくなり、辞めるまでの日が長く感じて、業務の支障にもなってしまうもの。
上記のようなリスクを避けるためにも、ここでは円満退職につなげるための準備、伝え方のポイントや注意点を合わせてチェックしておきましょう。
会社の就業規則を確認しておく
退職のネガティブなウワサが広まってしまうのは、
・まだまだしなければならない業務が山積している状態
・圧倒的な人手不足
などの影響があることも大きな原因。
悪いウワサのターゲットにならず円満に退職するためにも、自身の都合よりも会社の就業規則をしっかりと確認し優先して、退職までは決められた規則にて働くよう心がけてみましょう。
引継ぎの確認、準備を繰り返し行う
会社を退職する悪いウワサが流れてしまったとしても、
・会社の就業規則をしっかりと守っての退職
・先輩や上司、同僚に負担をかけない引継ぎの準備と確認、サポート
などを徹底していれば、退職の引け目を感じずウワサにも振り回されずに自身のペースで堂々と仕事ができます。
引継ぎの準備がスムーズにできていないと、退職をしてからも後味が悪く、確認の連絡や出社が否定できないため、繰り返しの確認を徹底しておくようにしましょう。
退職理由、規則に沿った退職日を整理しておく
退職の明確な理由、会社の就業規則に則った退職日を整理して上司や担当者に相談しておくと、悪いウワサが広まらずに円満に会社を去ることができるはず。
会社の就業規則を無視した急な退職や、自己都合と思われる理由が、退職のマイナスなウワサが広まる原因でもあるので、まずは理由と日程を調整・相談してみましょう。
そして、会社側の意向にできるだけ沿って最終日まで働くことも、マイナスなウワサや憶測を防ぎ、堂々と退職できるポイントになりますよ。
シチュエーション別に解説!退職の正しい伝え方
会社や担当者に受け入れてもらいやすい退職は、たとえ自己都合の理由があったとしても誠実な伝え方で納得につながるはず。
また、正当な理由、就業規則に沿った退職であってもまわりに負担がかかることが否定できないため、繰り返しの謝罪やこれまでの感謝の気持ちを伝えることも大切です。
ここでは、退職の理由やよくあるシチュエーション別に見る誠実丁寧な伝え方をまとめてみましたので、準備をする際の参考に役立ててくださいね。
他の会社に転職を考えている際の伝え方
「お忙しいところおそれいります。少々お時間いただけますでしょうか。突然申し訳ございません。〇〇〇の分野を学び、働きながらスキルを身につけたいと考え、転職を決意いたしました。そのため、就業規則に沿った日程で退職させていただきたく思います。最終まで引継ぎなどしっかり行います。よろしくお願いいたします。」
他の業種に退職を考えている際は、得意分野で活躍したいことと、退職まで迷惑をかけずに業務を行う旨を丁寧に伝えることが、尊重してもらうポイントになります。
体調不良が原因で退職をする際の伝え方
「お疲れ様です。お忙しいところおそれいります、お時間をいただけますでしょうか。○日頃から体調が悪く、日々の業務に支障が出て皆さんにご迷惑をおかけしている状態です。大変申し訳ございません。回復までの期間が現状見通せないため、○月○日での退職させていただきたく思います。出社最終日までよろしくお願いいたします。」
体調不良が原因で会社を辞める際は、負担をかけている旨を繰り返し謝罪しましょう。
この理由はどちらかというと会社内でマイナスなウワサが出やすいため、無理のない範囲で業務をこなしたり、得意分野は積極的にサポートしていくことが大切です。
~おわりに~

今回は「退職の噂が広がるデメリット」についてお話をしました。
直属の上司に報告する前に噂が広がるのは、あまりいいことではありません。
噂だけが広がってしまうと、少なからず退職理由を詮索される・周囲のモチベーションを下げるなどのデメリットがあります。
ですから、退職の噂は広まらないのが一番!退職の報告をする順番は、とても大切です。