大変な就職活動を乗り越え、希望の企業に就職できたとしても、人間関係や業務の難しさで、退職を考えてしまう新卒の人は少なくないはず。
ですが、せっかく就職できた会社を新卒の内に退職するのは、上司や先輩、同期に言いづらいことはもちろん、自分自身が情けなく、ガマンが足りないと自責の念に追い詰められてしまうこともあるんですよね。
そこで今回は、新卒のビジネスパーソンが仕事を辞めたいと思った時、言いづらいと感じる気持ちの負担を軽くしながら、円満に退職するための心構えをご紹介していきます。

「むちゃくちゃ忙しい、他の友達たちは定時あがりなのにな…」「仕事内容むずかしい、仕事どんどんふってくる…」「や、辞めたい…」
新卒の退職が言いづらい…。円満に辞めるための心構えとは?

できるだけ長く今の職場で頑張ろうと仕事を始めたのに、実際にはイメージしていた仕事内容と違う・人間関係が複雑、などと感じてしまっている環境であなたが働いているのであれば、逃げたい・辞めたいという気持ちが大きくなってきているところでしょう。
もし、新卒でもいまの職場をできるだけ早く辞めたいと思ったら、言いずらいと悶々としてしまう前に、以下の円満に辞めるための心構え5ポイントをじっくりと参考にしてこれから先を考えてみましょう。

大事なことです、慎重に。
退職の旨は必ず伝えなければならない連絡事項
新卒での退職が言いづらいと思っていても、退職そのものは、円満・トラブルなど、どんな理由にしろ誰もが言いづらいという気持ちを抱くものです。
ですが、一社会人として、新卒の退職は必ず伝えなければならない連絡事項ですし、
・ギリギリに退職したい旨を伝える:叱責を受けたり引き止められたりする
・辞めることを伝えずに勝手に退職:お給料がもらえない、書類の記入などで再度会社に出向く必要がある
など、自己判断・勝手な都合で会社を去ろうとしても、ますますトラブルが大きくなり、まわりの信用をなくしてしまう可能性もあります。
新卒の退職が言いづらいと思っていても、まずは自己判断・勝手な行動での退職はトラブルのもとになるとしっかりココロに刻みながら、退職の連絡は避けては通れない・伝えるべき重要事項だと、気持ちを入れ替えるようにしましょう。

ここは通らなければ…まわり道やショートカットはできないのです。
新卒だけど短期間で辞める=会社にとってめずらしいことではない
新卒で辞めるのが言いづらいのは、少なからず会社に迷惑がかかると、申し訳ない気持ちでいっぱいいっぱいになることも大きな原因のひとつですよね。
ですが、新卒で入社しても短期間で辞めてしまう人は意外に多く、実際の体験談なども数々のメディアに多数UPされています。
企業側にとっても、新卒の内は試用期間となっているので、この期間に辞める人が出てくるのは当たり前・自然だという意識が少なからずあるもの。
新卒の退職が言いづらいと感じていても、このタイミングで辞める人が少なくないことを意識しておくと、今までよりもずっと気持ちがラクになれるはずです。

「想定の範囲」ってやつで見込まれているのか…
新卒で辞めるメリットを考えてみよう
新卒で辞めることが言いづらいと悩んでしまったときは、辞めることのメリットを考えて、気分転換を図ってみてはいかがでしょうか?
新卒で辞めることは、デメリットばかりのイメージが多いのですが、
・今の仕事内容、職場環境の悩みから解放される
・中途入社の求人は幅が広く、競争率も低めになっている
・退職することで今までの反省をし、同じ失敗をしないように意識できる
・転職活動を通じて、新たな目標ややりたいことが見つかる
などのメリットもあります。
新卒の退職が言いづらいと感じていても、新卒で辞めることのメリットを見直してみると、気分転換にもなり、早めに自分の気持ちを伝えようと、前向きな行動・意識に変われるようになるはずです。

もっと自分に合っていることがあるかも…
仕事に対しての不安を上司や先輩に相談してみよう

新卒でも退職を考えた時は、今ある悩みを先輩や上司、同期に相談してみることもひとつの方法◎
退職が言いずらいと悶々と悩んでいるよりは、悩みを上司や先輩、同期に相談すれば、何らかの解決法・アドバイス・打開策のヒントが見つかる可能性もあります。
自分ではなかなか気付けなかった悩み解決のヒントをまわりからもらえることで、「退職したいと言いづらい…」気持ちが、「もう少し頑張ってみようかな?」という前向きな意識に変わる可能性も。
新卒での退職はメリットもありますが、やはり短期間で辞めてしまうのは、経歴に傷がつき、転職活動がスムーズにならないリスクもあります。
そのため、まずは退職することよりも、今の仕事がやりやすくなる方法をまわりからアドバイスしてもらったり、自分で見つけるよう努力すれば、言いづらい気持ちをいつの間にか忘れてしまえる可能性もありますよ。

退職は口にしなかったけど相談したらなんというか扱いが変わった!やわらかくなった!
退職する気持ちをしっかりと固めておこう
新卒で退職すると言いづらいと、いつまでも行動を起こせないでいると、毎日の仕事の単純なミスが増え、ますます会社に居づらくなってしまう心配もあります。
退職の目的やこれからの目標を明確に、前進する気持ちを強く持っていると、「早めに今ある問題を片づけてしまおう!」と、行動・意識が変わり、退職時もトラブルが起こる心配がなくなるはずです。

なぜ辞めるのか?辞めてどうするか?を持っているのか…
~おわりに~

退職する旨が言いづらいのは、あなたなりに会社に迷惑をかけてしまうことが、申し訳ないという謙虚な気持ちを持っているから。
まわりを気遣えるその美点を大切にして、退職まで与えられた仕事を誠心誠意にこなしておけばきっと、言いづらいと感じる負担から解放され、のちの退職も円満になるはずですよ。